エモ日記

好きなゲームの感想がメインです。たまに本とかコスメとか

テイルズオブベルセリア 感想

久しぶりのテイルズでしたが、とっても面白かったです!!!

2016年の作品のためか主に移動面でのシステムの不便さが目立ちますが、シナリオや戦闘システムは今プレイしても楽しめました。

ジャンルが「君が君らしく生きるためのRPG」ですが、本当にその通りで、登場人物たちのほとんどが本当に己の信念を貫き、自由に生き抜いたお話でした。

セール時に購入してプレイしましたが、移動システムが不便であること以外は、シナリオも自分に合っていて、今までプレイしたテイルズの中でも滅茶苦茶大好きです。

セール時に購入してみましたが、自分にめちゃくちゃ合うテイルズで良かったです(移動以外は)Vの序盤でシステムや雰囲気が合わないので不安でした。

 

・シナリオ

初の女主人公で復讐を目的とした暗いストーリーという、テイルズの中では異質に感じますが、パーティメンバーたちのメンタルが基本自立した大人たちであり、自由意志で行動しているため、悲壮感薄目に感じました。

主人公のベルベット始め、それぞれ異なる立場や考え方で衝突することもあるのですが、わりとみんな自分の信念はあってもそれを押し付けることはほとんどないため、ストレス少な目で良かったです。

邪魔しない限りお互いの意思を尊重しあう、大人としての距離があるパーティであり、それぞれの目的を達成するために共に行動しますが、そんな中でもお互いの距離が近づいたり、ぶつかりながらも変化していく過程が良かったです。

ベルベットがテイルズ主人公の中で一番好きかもしれません。復讐を果たすための強い意志と、旅が進むごとに葛藤していきますがそれでも進んでいく強さが素敵でした。

そんなベルべットのラストの行動は彼女なりのけじめのつけ方なのかな、と思いました。復讐を果たすために行動してきた彼女が、ああいった行動を取るのはとても本来の彼女らしさが出ていて良かったです。

ベルベットが最初から最後まで彼女らしく生きていた姿勢がとっても良かったです。

悲惨なことがありふれている世界観でありながらも、ベルベットたちが自分の信念を貫いている姿はとっても輝いていました。

復讐というテイルズらしくない始まりですが、それでもテイルズらしさのある展開で「大人のテイルズ」って感じでした。

私はテイルズのロリショタわちゃわちゃ感がちょっと苦手なのですが、そういう人間でも楽しめました。

 

・システム

戦闘システムは爽快感溢れる楽しいもので、初心者でもなじみやすい楽しいもので、本当に良かったです。

このゲームの最大の欠点だと思っているのですが、はっきりいって移動はその、ヤバいです。

フィールドにアイテム手に入るのに必要な球が置かれているんですが、そんなもの配置する手間かけるくらいなら、少しでも移動しやすいように改善してほしかったです。

移動に関しては文句しか出てきません。最近は移動が楽しいゲームが多いので、その感覚でプレイするとヤバいです。

昔のRPGは移動ってこんなもんだったなと思いますが、具体的には以下。

  • 何回も同じ移動ルートを通させる
  • イベントの都合でそのイベントが発生する過去に通った道を歩かさせる(ワープアイテムが使えない)
  • ワープアイテムが手に入っても手に入った直後はミニゲームでしか手に入らずしばらく経ったら店で買える
  • レアボードという早く移動出来るアイテムが中盤過ぎくらいに入手できるが使い勝手が悪い
  • レアボードの操作が少し独特で狭い道などでは使いにくい上に過去通ったダンジョンや街でもポイントに行って開放しないと使えない。ないよりマシだけどなにこれ??
  • ダンジョンの仕掛けがただの作業な上、往復が必要なものもありストレス。なんでこんな仕掛け考えたの???

移動さえマシだったら本当に誰にでもおすすめしたいくらいなのですが、移動がネックすぎて躊躇いがでます。

本当に移動がマシだったらと思いながらプレイしていました。移動がネックすぎて、サブイベントの回収を諦めたので…

特にラストダンジョンの構造のヤバさは個人的に伝説です。

 

移動以外はめちゃくちゃ自分に合っているテイルズでしたので、今後のテイルズでは移動のわずらわしさが改善されていることを祈ります。

テイルズは可愛らしいキャラグラとは裏腹にシリアスな展開のものが多い印象でしたが、個人的にはリバースやベルセリアのような大人っぽい雰囲気が好きなので、当たりでした。

シンフォニアがリマスターされますが、過去作品は現行機でプレイ出来ない作品も多いので、他のシリーズも現行機でプレイ出来る機会が増えると良いなと思います。

個人的にはデスティニーやリバースが好きなので、またああいうテイルズがプレイしてみたいです。

PS5で初めて購入したゲームなので、そういう意味でも思い入れがある作品になりました。

ここからはネタバレ感想です

 

最初にロクロウとマギルゥが同行しますが、正直そんな大した理由もないのにベルベットに同行する理由が謎でした。

でも進めていくうちに彼女たちはちょっと狂っているというか、常人の感覚や常識では計り知れないところがあるので、そのうちまあ、この人たちなら大した理由がなくても面白そう的な理由でベルベットの復讐に付き合うかもな…という風に納得してしまいました。

マギルゥの得体の知れなさが不気味だったのですが、元々は純粋な少女だったのを師匠によって心が打ち砕かれた、というのが不憫で哀れで、でも旅をしていくうちに少しずつ人間らしさが少しずつ出てくるのが良かったです。

ロクロウこそ最初から最後までブレないキャラで、一番マイペースというか。この人こそ最後までブレずに終わってる印象。

アイゼンは最初頼りになる大人ポジだったのが、少しずつこだわりの面倒くささが出てきて、一番長生きしていますが、すごい人間らしいのが印象的でした。

ライフィセットは一番成長がみられるキャラで、最後はベルベットを守る立派な男の子に成長していたのが、感動。ライフィセットがいなければ、パーティはもっとギスギスしていたであろう。個人的には一番の功労者。

ベルベットとエレノアは、最初自分の信じていたものに裏切られ、それでも自分の信念を貫いていくために進んでいく姿が良かったです。

エレノアは最初自分の正論を押し付けがちだったのが、自分の理想と現実が異なっていることから目を背けずに向き合おうとして、その結果今までの自分の信じていたものを捨ててでも、自分の信念を貫く姿が好印象でした。

ベルベットは、弟の死の真相を知りながらもそれでも復讐をする意思を曲げずに進んでいるのが良かったです。

復讐を成し遂げても彼女が今までしたことを考えると、彼女自身がそのことで苦しみ、平穏な人生は送れなさそうだなと思ったので、ある意味ラストの展開はこれが一番彼女にとっても楽で幸せなのかなと思いました。

許されないこともしてきたけど、もう散々苦しんできたからこそ、穏やかに過ごしてほしいなぁと思ってしまいました。

 

アルトリウスは、同情するけどなんというかなぁという。弱い人だったんだろうなぁと思った。ベルベットに身内としての情はあったんだろうけどな。

アルトリウスはもう妻子を亡くした日から、メンタルぶっ壊れていたんだろうけど。

私からするとベルベットからしたら、義兄と弟の決断はなんて最悪すぎるんだろうと思っちゃって、まあ弟は寿命が短いこともあったんだろうけど、ちょっと自分たちが英雄になることに酔っちゃってる感を感じたというか。

途中までは敵サイドの言い分も分かったけど、人間すべての感情をなくして、ヤバいことしたことある人たちは自分たちで命を絶たせようとする、という鬼畜所業がヤバすぎて引いた。それ業魔病より早くみんな滅びるコースだろ。

業魔化や聖隷がドラゴンになるのは心の寿命ってやつなのかな。

一概に悪い人、というのはあんまりいなくて、みんながみんななりに最善を尽くして生きてきて、その結果全力でぶつかって…という物語の展開がとても面白かったです。

 

シンフォニアリマスターの次はどんな動きがあるのか楽しみです。

セールの時に買うとかなりコスパ良く楽しめるし、発売からかなり時期が経ってしまってはいますが、プレイして良かったです!