エモ日記

好きなゲームの感想がメインです。たまに本とかコスメとか

緻密なダークファンタジーの世界観が魅力 ウィッチャー3 ワイルドハント 感想

名作と絶賛されているのも納得の面白さでした!

2015年に発売され名作との評判を聞いており、前のsteamセールで購入して、とっても楽しかったです!!!

セール時は2000円未満でDLCも含めてプレイ可能なので、エログロ平気な方は是非プレイしてみてほしいです。ホラー的な敵が出てきますが、恐怖はそんなになかったです。

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単純な勧善懲悪では割り切れない、緻密に描かれたダークファンタジーの世界観が最高です。

一言で善人と言い切れるような人がほとんどいないようなリアルでハードな展開もありますが、シナリオ面は本当に面白かったです。

このPVで世界観とか雰囲気が大体分かる。


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PS5やSwitchでもプレイ可能なのですが、そちらだと描写がエログロ描写が控えめらしいので、そういうのが苦手な人はそっちでプレイした方が良いかもです。

ただ、ウィッチャー3の世界観をどっぷり味わいたいなら描写をカットされていないPC版がおすすめです。

ウィッチャー3は難易度を選択できますが、わりと全体的に戦闘なども難易度高めなゲームであり、2015年製なこともあるのか、移動なども今時のゲームからすると不便に感じる点もありました。

それでもPCでMODを取り入れると、プレイの難易度を下げてプレイしやすくなるので、難易度に不安を感じている方はPC版の方が良いかもです。

 

主人公のゲラルトはウィッチャーという怪物退治を生業にしていて、人々から恐れられていますが、めっちゃ女性にモテるイケオジです。

娘同然に育てていたシリが行方不明となり、彼女の行方を追い始めるのですが、序盤はぶっちゃけウィッチャーの世界観を知らないとあんまりよく分からないので、ざっくりとでも知っておくと良いかもです。

まあ私は全然知らない状態でプレイして、よく分からん単語が出てきてもまあいいやでスルーしていましたが、それでも楽しかったですw

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ウィッチャー3はローカライズもかなり上手く、私は今作以外のシリーズ作品を履修していないのですが、それが気にならないくらいのめりこみました。

ただの勧善懲悪や善悪では区切れない展開が多く、結末がやるせないものもありますが、プレイヤーの道徳や倫理を図るような展開が多く、そこが面白いです。

私は自分が選んだ選択に後悔がなく進めましたが、後味は悪いものが多いですw

メインクエストに関連するサイドクエストもやりごたえがあり、特に序盤の血みどろ男爵関連のイベントは結末が二つありますが、このイベント自体がやるせないものがあり、衝撃でした。

ただの単純な善人や悪人はおらず、どんな人にも善悪の面がある。ゲラルトが正にそれを体現しているように思いますが、それ以外のサブキャラに至るまで作りこまれており、このゲームの緻密な世界観を味わえました。

ボリュームもかなりあり、DLCが二つありますがそれらも結構あるので、サイドクエストは最低限にしても本編→二つのDLCクリアまで60時間ほどかかりました。

多分RTAとかでない限りこれくらいはかかるかなぁと思います。

 

主人公のゲラルトは道徳心を持ち合わせていますが、目的のためには殺人も厭わない男です。

もちろん彼なりの理由がありますし、無意味な殺人を行うわけではありませんが、善人かと言われると、迷うものがあります。

私はゲラルトさんのこと良いウィッチャーだな~と思っても、全然好みじゃないからか、ゲラルトさんと恋に落ちる女性陣に共感出来ませんでしたw良い人なんだけども!

女性陣だとシャニちゃん良い子なので、普通に幸せになってほしい。

恋人を選ぶ際には、意図せずイェネファーとのイベントを始めてしまい、断りにくい雰囲気だったので、流れでイェネファーと恋人に。

どちらかというとシリの良いパパ感が強かったですね。

ゲラルトはシリを本当に大切に想っており、彼女のために行動していく姿には感動しました。

シリとゲラルトに絆を感じるシーンは本当に良くて、シリのお母さんみたいな目線でプレイしてしまっていました。

ぶっちゃけシリがメインヒロインというかもう一人の主人公と言っても差し支えないレベルで描写されていて、一番好きなキャラはシリです。

 

このゲームの欠点を挙げるとしたら、とにかく移動が面倒くさい、その点に尽きます。

私はファストトラベル関連のMODを入れてましたが、それでも移動が面倒くさかったです。

本来は特定の位置にある看板を使わないとファストトラベルが使えない仕様となっているのですが、それだと果てしなく面倒すぎるかと思います。

ミニマップではクエストごとの目的地にマーカーがつき、目的地までの誘導線も出るのですが、それに従い向かっても建物や崖があり、結局迂回したりとか。

あと音声スキップしてるつもりが、イベントスキップしてることが度々あって、若干それもストレスでした。

これは私の操作にも原因があるけど、音声スキップとイベントスキップはボタンを分けてほしかったw

 

私はアクションが苦手なこともあり、一番簡単な難易度でプレイしたのですが、たまにボスに何回か負けたりすることがある程度でクリア出来ました。

探索もちょっと面倒だな~と思うときはありましたが、全体的に事件の真相を追う系が多く、謎を解き明かす系のシナリオが好きなので、そこまで苦に思わずプレイできました。

セール時だとかなり安価なこともあり、快適にプレイ出来る環境があり、ハードな話が苦手でなければ、是非プレイをお勧めしたいです。

セール時の価格であれば、挫折してもそこまで痛手ではないかとw

システム面では欠点があることも事実なので、そこをカバー可能なMODがあり描写面のカットがないPC版がおすすめではあります。

 

熱狂的な人気があるのも納得な世界観の作りこみでした。

私はアクションが苦手ですがダークファンタジーが好きなので、恐る恐るプレイしてみましたが、想像よりえげつなさは少なく、移動などが手間だったくらいです。

戦闘システムがあんまり分からず、とりあえず切り掛かり、回避という概念は中盤で覚えました。

そんなへぼウィッチャープレイでしたが、なんとかクリア出来たので、アクションが苦手な人でも世界観に興味があれば是非プレイしてみてほしいです。

 

ここからはネタバレ感想

 

 

序盤のシリを見つけるまでが特に面白かったです。1章が一番ボリュームがあって楽しかったですね。

シリ本当どこおるねんというのと、波乱万丈すぎるでしょっていう。

太もものバラのタトゥーのことを気になって調べたら、元恋人とのエピソードが見つかって、なんであんな切なそうな感じだったのか分かりました。

 

血みどろ男爵はお亡くなりになるルートでしたが、何の罪もない子供たちを犠牲にするのは気が引けました。

村人たちも犠牲者ではあるのだが、貴婦人たちに隷属を誓った時点で摂取され続ける人生だっただろうな。貴婦人たちの醜悪さが凄かったです。

男爵も奥さんも娘さんもお気の毒ですが、戦争が悪い!!!!!!!!

似た話は現代でも全然あると思うのですが、男爵はカウンセリングとか受けてほしかったね。良い所もあるし。あの時代にそういうのあるのかな。

血みどろ男爵関連のイベントは衝撃的ですし、厳しい世界観を象徴するようで人気があるのも分かります。

ホアソンジュニアは生き地獄味わったら良いんじゃないのかな~と思い生かしておきました。

後々乞食になっていましたが、まあその程度の小物だったのかな。ちょっと残念。

スケリッジではセリスを王にするルートで進みましたが、その前に巨人倒しにいくのが大変だった!迷子的な意味で。

セリスが女王になった方が良さそうすぎて迷いませんでした。

 

ウーマのことを赤ちゃん的な意味で可愛いな~と思っていたので、正体にびっくりしました。

シリの仲間のエルフの魔術師かなとは思っていたけど、えっなんか知らんおじさんだった!!!っていう意味で。薄々察してはいたけど!!だよね!!!

シリと良い感じになるのかと思いきや、想像より業の深い人だった。

 

中盤くらいからはとりあえず復讐とシリの子育てターン!!!という感じですが、貴婦人たちぶちのめせたのは良かったです。めっちゃ腹立ってたから。

ゲラルトさんと対峙した人はほとんどお亡くなりになることもあり、出来るだけ殺生はしたくないプレイでしたが、自分の直観に従い、それで見方によってはまあまあ悲惨な結果になりますが、わりと後悔はなく進めました。

こんな厳しいご時世の中、シリ達が生きていてくれたのが良かったです。

BADENDもみましたが、ゲラルトが本当に痛々しい様子でつらかったです。

女帝ENDを狙っていきましたが、女帝になった方がウィッチャーとして生きるより安全そうなのと、今まで色んな人に支えあってきたシリなら、良い女帝になるんじゃないかなぁと。

シリのことを様々な意味で利用しようとする人はこれからもいそうだし、変に逃げ隠れるより、むしろ堂々と居座ってしまうのはどうだろうと思いました。

 

女性陣を好きになる間もなく、なんかロマンス展開になるのが全然ついていけずに残念でした。

私はイェネファーもトリスも良い仲間だけどそれ以上には…みたいな感じでした。

トリスは良い子かもしれないけど、親友の彼氏が記憶を無くしたタイミングを狙ってというのがびっくりした。なんか純粋に驚いた。

イェネファーはみんなに言われてましたが、ちゃんと事情を説明してくれよという感じではありますね。

どちらも美女でゲラルトを好きでいてくれますが、どちらにも惹かれなかったのが残念です。

ぶっちゃけ恋愛してる暇あるなら、シリを探してワイルドハントぶちのめす、くらいな感じだったのですが、流れでイェネファーと恋人になり、プレイヤーの私はちょっと気まずかったです。恋人イベントで断る時のセリフが辛辣すぎて怖くて選べんかった。

 

シャニちゃんは普通の良い子すぎて、ゲラルトのことを良い思い出にして、もっと穏やかに人生一緒に歩める人と一緒になってほしい。

ゲラルトみたいな人と恋人としてやっていけるのは、強い女魔術師くらいじゃないと無理なんだろうなぁ。

まあ、物語的にはイェネファーとくっつくのが自然なのかもしれないですね。あとジンの魔法も解きたいし。自分の意思ではないものによってくっついているかもしれないという状態が嫌すぎる。

 

DLCは二つともプレイしまして、オルギエルドとシアンナのことは正直好きにはなれないですが、2人とも生かす方向で終わらせました。

オルギエルドのことは知ればしるほどしょうもないなと思ったし、全然同情出来なかった。奥さんがお気の毒すぎた。

オルギエルドと結婚したばかりにとんでもない目にあってしまって、それでもオルギエルドのことを愛しているイリスがもうなんというかつらかった。

オルギエルドは魅力的な詐欺師って感じで、人から好かれたり心酔される面があるのは分かるのだけれども、最後まで本当に魅力あるクズだなぁと思って終わった。

まあ弟はオルギエルドに心酔している限り、遅かれ早かれああいう目に合っていたのだろうと思う。

カエルに変えられた王子もお気の毒すぎるだろう。

正直全然助ける気持ちは起きなかったのだが、自分も関わってしまっている以上対処するついでに助けた感がある。

オルギエルドが人気があるのが分かるのですが、妻や弟を不幸にしてうだうだ言っている男、としか思えず。でもそこまで思えさせるような描写が凄かったです。

 

シアンナは幼稚だな~と思いつつも、同情的な面もありました。

アンナは私情を挟みすぎていて、正しい判断しているとは思わないけど、気持ちは分かるところがある。

デトラフは利用されてお気の毒だけど、シアンナに裏切られたからってそれだけの理由で大量殺戮するところが怖すぎて、あんまり同情出来なかったです。

自分の感情をセーブ出来ずに甚大な被害をもたらしているので、シアンナの件がなくても人間と関わるうちに、破滅していた気がします。

レジスは良い人で良かった!!!レジスさん結構好き。

シアンナはデトラフ利用せずに復讐すれば良かったのに感。あんなの利用したら大事になってしまうだろう。それに自分でやった方が達成感ってないかな?

おとぎの国はウィッチャー風味に悲惨な感じで描写されていましたが、おとぎ話のアレンジ上手い。

髪長姫が最初なのもあって衝撃でした。

 

全編通してシリとレジスが良い人で好きですね。

ゲラルトは個性がありますが選択次第でブレるので、どちらかというとプレイヤー感がありました。

 

オープンワールド繋がりで友達にブレワイを滅茶苦茶おすすめされたので、そのうちプレイ予定です。

私は正直そんなにオープンワールドの魅力を分かっていないし、アクションとホラー苦手ですが、そんな私でも楽しめて嬉しかったです。

正確には年末からプレイしていましたが、今年初めてプレイしたゲームが面白くて良かった。幸先良いね。