久しぶりに探索系のRPGをプレイしましたが、止めどころが分からなくなるくらい楽しかったです!w
探索好き、ダークファンタジーが好き、考察が好きな人には是非プレイしてほしいくらいおすすめ。
フリゲ2020での3位も納得のクオリティ。
濃厚ダークファンタジーのシナリオがめちゃくちゃ好みでした。
一概に善悪で分けれず、キャラみんなが一生懸命生きていたのが伝わってきて楽しかった。
最初はよく分からない世界情勢や主人公や仲間のことが、断片的に少しずつ判明していき、以前倒したボスなどに想いを馳せるのが醍醐味でした。
事実が判明したときのピースがカチっとハマった感じとやるせなさが凄かった。
シナリオクリアして、図鑑や仲間たちの記憶はコンプしていませんが、一区切りついたのでようやくレビューできる。
ゲーム概要はこの記事が分かりやすかったので詳細知りたい人は読んでみて。
システムもユーザビリティが高く、探索系ですがワープ機能が充実しているので、特にストレスなく遊べました!謎解き系は一部有志の攻略の力を借りましたがw
探索RPGだけあってほとんどのボスや敵を避けて進めることが可能なのが面白かったです。
グラフィックはどこかで見たことあるようなツクールの既存系?がメインですが、気にならないくらい面白かったです。元々そういうのを気にしないタイプではありますが。
探索を進めるにつれ、ヤバい所に来てしまった…という雰囲気がよく出ていて、楽しかったです。
探索や戦闘の難易度も高すぎず低すぎず、私にはちょうど良い塩梅で楽しめました!
私は1週間でクリアしたので、結構頭つかった感じがありますが、本来なら少しずつプレイするのが良いんだと思います。
でも手が止まらなかったんですよね……中毒性がすごかった。
なので、まとまった時間を作ってプレイするのがおすすめです。
私の場合はアイテムコンプなどはせずに、シナリオクリアだけで40時間くらいかかりました。
以下シナリオのネタバレ感想
イシュトールまでクリア。
仲間の記憶やボスのメッセージを一部見てないので、違うところがあるかも。
ダラダラ語ってるよ。
主人公~~~~!!!!!??全然善人じゃないじゃん!?
序盤の聖人の記憶にすっかり騙されてましたが、かなりいい性格をしているなアレフレッド。
聖人自体もめっちゃうさんくさいし、両方色々逞しすぎる。
主人公だけは絶対に敵に回したくない。こわすぎる。
禁術に手を出した時点でその人物の破滅は確定みたいなもんなのかな。
イシュトールでは人相も結構良さげな感じだったので、人々がまた同じ過ちを繰り返さないように、発展していってくれると良いなあ。
滅茶苦茶ひねくれているし、善人ではないけど、イシュトールに到達した彼は、人々のために自分の力を使うんじゃないかな…という余韻のある終わり方でした。
死後は繁殖池で悪魔たちに魔女を産むために酷使されることが確定しているってことでいいのかな。
レジテニーヌが悲惨すぎるが、主人公はそれを遥かに凌ぐであろう人物のため、回避出来る方法があってほしい。
聖人として力を手に入れるかわりとはいえ、もう解放してあげてっていう。
エウドキアは、母や姉たちの失敗から学んで肝の据わった魔女になりそう。
主人公のメンタルが逞しすぎて、正に狂人でした。
登場人物の中で、上位に入るほど悲惨な目にあっていますが、悲愴感が少ない気がする。
彼の場合は自分で選択した故の結果でもありますし、過酷な環境に抗うっていう印象が強めだからでしょうか。
彼はセラのように諦めたような最期は迎えないような気がします。最後まで抗い続け、戦い続けるイメージですね。
力を欲して教会に入り結局カノン王国を侵攻しましたが、母親と暮らしたかっただけなのかな…とも思った。まあ、混血で武勇に恵まれなかったから力を欲した、ともとれるのかな。
アレフレッドだけでも凄いのに、カノンの柩での実験に協力的な聖人も、アレフレッドとは違う方向で振り切っている感じがこわい。
聖人=プレイヤーなのかな?
アレフレッドもアマタも、色々やらかしてはいますが、イシュトールで少し療養して癒されてほしい。
悲惨な目にあい、アズランなどを殺してきたからこそ、今度は人々や自分の幸せのために、少しでも良い道を歩んでほしいと思った。
アズランもやり方はともかく、人々のためを想っていたからこそ、あんなことになっちゃったとは思うので…
アレフレッドは結局、セドリックのことどう思っていたんだろう。
なんだかんだ、友人として大切にしていたんじゃないかなぁ。
セドリックも愚鈍と評価されることはあれ、悪い人ではなさそうだったけど、アレフレッドのために行った行動によって、自分もアレフレッドも王国も悲惨な末路を辿り発狂する、という誰かを助けるための行動がその人物を追い詰め、自分さえも…という展開がFanastasisでは多めだったような気がします。
ウルザとマルクの馴れ初めがもっと聞きたかったくらい好きな夫婦でした。
アレフレッドが明確に大切にしている存在は母のウルザくらいでしたし。
まあ、アレフレッド自身かなりひねくれていたっぽいので、父のマルクとはあんまり上手くいっていなかったのかな。
マルクは人格者であるような描かれ方をしてましたし、ウルザも女王として相応しいような人物だったそうなので、マルクとウルザ関連がもっと見たかったですが、人目を憚るような関係性だったので難しいかな。
アズランの息子であるクレストやバルロックを仲間に出来るのがシュールですね。
バルロックが原因で悲惨な目にあったゲイルとかめっちゃ可哀そうでした。
まあ、仲間のほとんどがアズランたちのせいで死んでいるんですが。
仲間同士の掛け合いもみてみたかったですね。
バルロックあたりがシュールですが、仲間たちは結構割り切っている大人が多いので、バルロックのことも最終的に受け入れそうだよなぁ。
生前もみんな逞しいし、死を経験後はなんか悟っちゃっている感じがする。
アズランやバルロックといった悲劇の根源となる行動をした人物たちですが、あくまで王国のための行動であり、私利私欲では決してなかったのが、なんかもう救われない。
レジテニーヌの契約により王族が途絶えたことがなどが原因とはいえ、カノン王国が壊滅するようなことになったのは、アズランとバルロックによるところが大きいので、王国を守ろうとして王国を壊しちゃったっていう、まあ可哀そう。
放魔によりゲイルのような被害者がでたあたり、避難を徹底していなかったのかな?
錬金術の実験失敗、カノンの柩による拷問、放魔が三大悪手だな。
でも、カノン王国はどうしたら良かったんでしょうね。
破滅は1000年前から決まっていたようなものなのか。
リアム王も悲惨。リアム王に何も非がないからこそ、アズランも錬金術とかに手を出してでも救いたかったのかな。リアム王の母親を失脚させたのはアズラン?
アズランの忠誠は王国?リアム王?リアム王な気がしたけど、どうなんだろう。
エメルダは、父親への愛情故に自分の寿命さえも犠牲にする、っていう可哀そうな子でした。マージベルクの地下にあった彼女の手記はちょっと泣きそうになりました。
アズランは禁術のために産んだとはいえ、そこに愛情はあったのでしょうか。
部下として信頼はしているようでしたが。
王国のために行った行動が、ことごとく裏目に出ているアズランがもう哀れ。
実の娘も自分さえも何もかも王国のために利用しまくっており清々しい。
だからこそ破滅したのかな。まあ各方面から恨みを買う手法ではあるので…
魔女たちも悪魔に酷使され続けていた存在、ということで魔女たちもみんなかわいそうだったな…
ラズィアも摂取された故に摂取する側になっており、聖人に倒されたのは因果応報なのかな。
結局魔女を四人も失う、という損失を被っているので、魔女の扱いも改善されてほしいところですが、悪魔たちにはそんな考えがなさそうではある。
繁殖池にいる悪魔たちの話から、結構魔女って希少価値のある存在なのかな?と思ったのですが、あくまで希少価値のある道具程度の存在なのだろうか。だから自由は認めない?ってことかな。
ラーガ帝国によるカノン王国の侵攻や、魔女による放魔など、虐げられてきた者たちによる逆襲が凄まじいですね。
虐殺や悲劇の原因となった人物たちも、必死に生きており、善悪で分けきれない。
まあバビロンとアズランは倫理的にアウトー!って気はします。
バビロンもアズランも自分の目的のために人を陥れ、そのことを反省している素振りもないのがこわい。
バルロックも悪い人ではないのでしょうが、少し倫理が抜けている箇所があったのかな。あんまりメンタル的に逞しい人ではなさそう。
仲間はみんな好きなのですが、特にマカブレやヴァンが好きですね。
なんでだろう~懸命に生きておりメンタル強めだからでしょうか。
主人公が逞しすぎて一番好きなのは主人公ですが、Fanastasisのキャラはみんな人間味があって好きですね。強いて言うなら悪魔が苦手なくらいですw
設定資料集とか出たら欲しい!!!!!!!!
ここまで濃厚RPGをプレイしたのは久々で、めっちゃ頭使いましたw
テキストも読むし、謎解きや戦闘もするので、こういう探索系RPGがなんだかんだ一番頭使うジャンルなんですよね。
謎解き系ADVも頭使いますが、色々な方向性の思考をするので、久しぶりにがっつりプレイして楽しかったです。