一言で言うと超最高!!!
今年の個人的GOTY候補すぎて、発売日に買ってプレイして良かったなと思いました。
ダークファンタジーの王道だけど不意をつくシナリオ、魅力的なキャラクターたちと、長所はそのままに、シナリオの分かりやすさや深さが増して、システムやグラフィックがパワーアップしたことで、前作で感じていた不満点を解消して進化しているなと感じました。
こんなにシステムが快適かつシナリオが面白いゲームあるのかと、本当に驚きと感動でいっぱいです。
ヴェイルの守護者クリアした人で、同ジャンルでこれと同等かこれより面白いゲームあったら教えてください。そんなのあるのかな?ってくらい本当に最高でした。
シナリオ
ネタバレは控えますが、世界観や展開など前作より分かりやすくなりました。
翻訳も前作と比較してかなり良くなっていると思います。
前作より王道感はありますが、主人公の選択がシナリオに影響を与えるインタラクティブなシナリオ構成はそのままで、むしろ前作よりも影響力を増しているように感じます。
選択肢については非常に重要なものもあるので、結構悩みながら選択して、シナリオに関しては、最初から最後までダレることなく楽しむことが出来ました。
サブクエストをほとんどこなして、45時間程度でクリアしたので、フルプライスのゲームとしてはボリュームが控えめな気もしますが、かなり濃密だったので、ボリュームに不満は感じませんでした。
作中の選択だけではなく、開始時に選択する主人公の種族や所属、前作主人公でもある審問官の設定でもシナリオに変化がありそうなので、このボリュームなら周回プレイもしやすそうかなと思います。
なのでボリュームに不満はありませんが、DLCは欲しいです!!!
サブクエストをやればやるほど世界観の理解が深まっていくのは前作同様で、メインクエストに関わる非常に重要なものもあるので、メインとサブを両方こなしながら進んでいくのが王道の楽しみ方かもしれません。
主人公の発言は選択可能ですが、呼び名は「ルーク」で固定されており、所属などによりある程度個性があるので、うちの子プレイには向いてないです。
前作のDLCである招かれざる客までプレイしていた方が没入感は出ますが、前作未プレイでもある程度分かりやすいようになっているかと思います。
前作キャラも出てきますが、キャラにより偏りがありますので、がっつり出てくるのは期待しない方が良いです。
OPから出てくる前作の仲間であるソラスとヴァリックはまあまあ出てきます。
前作にサブキャラとして出ていたハーディングが今作ではメインの仲間として登場。
可愛い!!
今作合うか不安な人は前作のインクイジションが安いので、そっちプレイしてみてから判断するのもアリかと思います。
中古ソフトの場合は追加DLC別途買う必要あるかとは思いますが、月額サービスか中古でソフト買うのが安いのかな。
グラフィック
PS5でプレイしましたが、景色が綺麗で髪の毛や肌感もリアルで、いわゆるリアル系のグラフィックとして大満足です。
個人的にリアル寄りなんだけど、ちょっとトゥーンみも感じるグラフィックに感じて、今までプレイした中でもお気に入りのグラフィックです!
ただ世界観的に大自然やロケーションが暗めのところが多いので、この品質でもっと楽しそうな景観も見てみたかったです。世界観的に厳しいかもしれませんがw
他の端末ではプレイしていないのですが、PS5でプレイして良かったなと。
スクショだと私の腕が高くないせいでイマイチ伝わりにくいかもですが、実際プレイするとどこも本当に綺麗で感動しました。
PC版ではありますが、素晴らしいスクショがこちらで確認出来て嬉しい。
ただ主人公の装備というか服装がダサいと感じる物が多くて、あんまり見た目的に良いと思う装備がないのが残念でした。
アップグレードとかで解消されないかな…
システム
PS5では現時点で致命的な不具合に遭遇しなかったです。
システムに関しては少しの不満があるだけで、今までプレイしたものの中ではかなり快適にプレイ出来て大満足です。
むしろこれに慣れちゃったら、他のゲームプレイする際にシステムに対して手厳しくなりそうで怖いですw
今作はアクションゲームに近くなり、操作可能なのは主人公のみとなります。
ゲーム開始時に戦士、ローグ、魔導士から選択して以後は変更不可となります。
私はローグを選択して難易度を一番低くしたのですが、無双ゲームのような爽快感あるアクションとして楽しめました。
今作は高難易度でもない限り、パーティのクラス割りやキャラをあまり意識しなくても支障なくプレイ出来るのかなと。
前作はクラス割りを考えてパーティを組む必要があったので、その分好きなキャラを連れていく自由度が増えて、前作の不満点が解消されて嬉しいです。
私はかなりアクションが下手くそなのですが、難易度低くしてレア度の高い武器手に入れたら、本当に無双ゲームの感覚で楽しめるので、アクション苦手な人にもおすすめです。
仲間用の装備もあり、パーティを変えるたびに装備を変えなくてもよいのも快適です。
探索に関してもファストトラベルが細かくあり、メニューのマップからいつでも移動可能で便利でした。
落下や水中で溺れても、近くの足場からノーペナルティで再開可能なので、落ちまくる私としては助かりました。
勢いよく走ってない限り落下しそうな時は一旦よろめいて止まってくれます。
マップでクエストにマーカーをしたら、進行方向を教えてくれるのが便利で、ほとんど迷子になりませんでした。
ただ探索時の仕掛けのパターンが少なくて、後半は探索に少し飽きてしまいました。
あと一部のサブクエストのクリア方法が分かりにくいように感じていて、2個ほど未クリアです。
アイテムの上限数がなくなり超快適にプレイ出来るようになったのも嬉しいです。
ほとんどの宝箱からランダムでアイテムが手に入るのはそのままなのですが、アイテムが重複すると、アイテムのもつスキルが覚醒して性能が上がるというシステムです。
アイテムの上限数があると、重複して邪魔になる可能性もあるし、宝箱を見つけても開けるのが面倒になったりしたのですが、今回は宝箱を開けるモチベが保たれたままでした。
前作では特定の仲間を連れて歩かないと、仲間同士の会話が聞けないのですが、今回は拠点でも仲間同士の会話がランダムで聞けるようになりました。
もちろん連れて歩いた方が仲間同士の会話を聞けるのですが、全員分回収は相当時間かけないと無理そうなので、この配慮は嬉しいです。
仲間同士でも仲が良いのと悪いのがいて、関係性が分かるのが楽しい。
それに前作よりもかなり会話量が増えている気がします。
あと移動中に他のイベントが発生して会話イベントが中断された場合、その後に再開されるようになりました。
今作では前作より仲間の数は減り7名となりましたが、その分仲間に関するクエストや会話が増えて、本当にパーティ感強くなって楽しかったです。
あと拠点が狭くなり、仲間の場所がマップで表示されることにより、各仲間に会いにいくのが楽になりました。
仲間のクエストやイベントがあるかどうかもマップで確認出来て便利です。
前作は仲間に会いにいくだけでも迷子になってたので嬉しい!
前作ではただの収集がサブクエストとしても扱われていましたが、今回はほとんどがシナリオ性のあるものになっており、メインクエストにも関わる内容のものが多いです。
よってサブクエストの量は減りましたが、その分一つのクエストの密度が増えていますし、メインクエストの進行度によって、解放されます。
サブクエストをクリアすると関連人物からの手紙が届くのが地味に嬉しい。
なので、前作の私の楽しみ方のように、サブクエストばっか進めてメインクエストをついでに進める、というちょっとバランスの悪い楽しみ方は出来ないようになっています。
その分、自由度は減りリニアな進め方にはなっていますが、まあ前作が自由すぎたのでは?って感じはしますし、サブクエストも任意のタイミングで進められるので、自由度に関して前作より少し減ったなという程度です。
システムは今までプレイしたゲームの中でもかなり洗練されていて良いと思いました。
少なくとも、前作と比較してかなりストレスが減り楽しさが増しました。
ポリコレやトランスジェンダー描写について
発売前はポリコレやトランスジェンダーのことでYoutubeで炎上しているのを見かけて正直不安でしたが、杞憂でした。
クリアした私からすると事実を誇張した批判のように思えます。
たしかにポリコレやトランスジェンダーの描写はあると感じますが、激しく批判されるもののように感じず、むしろきちんと向き合って描いている印象でした。
選択肢によって展開が異なる箇所があるので、全てを確認したわけではありませんが、私個人としては男尊女卑の描写や差別意識を感じず、安心してプレイ出来ました。
というか日本のゲームではトランスジェンダーにここまできちんと向き合っているゲームはあまり見かけないので、凄いなと思いました。
個人の感想ですが、日本のゲームだと男尊女卑など差別意識があると感じることは少なくなくて。
もちらんそんなゲームばかりではないけど、一時期ゲームしていて制作側の差別意識を感じてすごい辛くなってしまった時がありました。
ゲームの制作側だけの問題ではなくて、男尊女卑や性犯罪をやんわり肯定されていることが、ユーザーにウケる要素として存在していることがちょっと辛くて。
あまり見かけない感想なのもあって、自分だけがこんなに過剰に反応しているのかなと思って、自分の考えすぎなのかなと思っても、やっぱりつらくて。
そんな中、こういうゲームがあるっていうのは私にとってはすごい良かったなと思います。
まあ全部の展開みたわけじゃないんですが、少なくともクリアするまでに制作側の差別意識を感じて具合悪くなることはなかったんで、良かったなと!
私個人としては、ドラゴンエイジにおけるポリコレ意識はすごい真っ当に感じるんだけど、日本でもこういうゲームがいっぱい出て欲しいなって思いました。
ポリコレとなると炎上しがちに感じているんですが、そもそもは差別はやめようよって理念だと思うので、国内製は全体的にもうちょっと従っても良いんじゃ…とは思います。
もちろんきちんとしてるなと思うゲームやメーカーもあるので、一概には言えないですし、もっと色々なメーカーのゲームが気兼ねなく遊べると嬉しいなという個人の希望です。
まあ日本はジェンダーギャップ指数下位の国ですし、すぐに改善されるとは思ってないけれど、少なくとも個人としてはそういったものに対してNOの姿勢でいこうかと思います。
今作をプレイして、こんなに快適な気持ちでプレイ出来るのってすごい幸せだなって思いました。
登場人物たちの外見を批判しているような意見も見かけますが、世界観的にむしろマッチしている外見のように思えます。
まあ日本向けのロリ系巨乳美少女とかは出てこないですが、そもそもそういうのを求めてするゲームではないと思うので。
前作よりキャラクリである程度主人公を美形に出来たりしますし、前作のインクイジションよりも髪の毛の質感などグラフィックの向上が見られて、登場人物たちも魅力的に描かれていたなという印象です。
キャラクリした主人公。綺麗系でお気に入り。
ムービーの方がもっと綺麗だし、髪がめちゃサラサラなんですよ!
仲間みんなに愛着湧いてきます。
このポジションにも性格など出ていて面白いなと。
リーダーとしてみんなのこと絶対幸せにするからな…!!というモチベになる。
ロマンス相手のルカニス。お気に入りすぎて周回プレイでもまたロマンス相手に選びそう。
エムリックさん面白すぎて大好き。
ネタバレありだと長くなりそうなのでそれはまた別で感想書こうかと。
一刻も早くクリアする人が増えて感想を読むのが楽しみです。
先月なんとなくプレイしてみようと前作のインクイジションをクリアして、本来の予定になかった今作をプレイしたわけですが、本当にプレイして良かったです。