とりあえずすべてのオタクにって書いたけど、そういうの関係なく読んだ方が良いと思いました。
オタ活関連についての法律を分かりやすく解説してくれていますが、他にも有給などの仕事関連のことも記載されていて本当におすすめ。
私はこれを読んだ後で二次創作などの見方が変わったり、自分のオタ活について色々考えなおすきっかけになって、まあ人によっては耳が痛いかもしれませんが、こういうのは早めに知っておいた方が良いかな、と思います。
商標権や無断転載、ゲーム実況、コスプレや転売、オタ卒などの項目が特に興味深かったです。
昔からあるように感じていたのですが、コスプレが特にグレーゾーンというのが意外でした。クオリティが高ければ高いほど、というのは何とも言えないですね。
そして、転売を法律で規制することの難しさを改めて実感しました。転売対応においては、公式もユーザーもかなり疲弊していると思うので、法律じゃなくても効果的な対応がされてほしいのですが、近い将来に法律で対応というのは難しそうですね。
この本を読んで、SNSなどインターネット上ではエンターテイメントに関しての権利が守られている、とは言い難い状況だと個人的に感じました。
現状権利を侵害していても、すべて公式の方で対応するというのは現実的に困難ですし、余程規模が大きくない限りやったもん勝ちな印象です。
オタクをしていると、無断転載やMADなど、SNSや動画配信サイトで一回も見かけたことがない、という状況はあまりないと思います。
昔よりたくさんのことが手軽に出来る分、知らず知らずのうちに悪気なく行ってしまう、というのもありえますし、自由に色んなことが出来る幅が昔よりも増えた分、尚更知っていかないとなぁと思います。
最近は誹謗中傷への対応を公言されている方もいますが、そういった対応は時間も手間も、そして精神的にも大変な対応かと思います。
被害にあったとき冷静に迅速に対応出来るかどうかというのは、軽くでもこういった知識があることが大切なのかな、と思います。
特に何かの被害にあっても一人で抱え込みがちな方々が多い印象があるので、自分の受けた被害に対して適切な対応をするためにも、本当に本書はおすすめです。
被害にあった際は、著書にも書かれていますが専門家にご相談してほしいです。
被害が深くなってメンタルが落ち込むと、中々第三者に相談というのもハードルが高くなってしまうので、被害が浅いうちに早めに対応する、というのが本当に大切だと思います。
何かの活動をする際には、ガイドラインがあるジャンルはそれに従い、キャラクターのイメージを損なうことや、公式の不利益になりえるようなことはしない、ということを基本に楽しんでいきたいと思います。
自分もみんなも楽しめるように、その為にも法律やガイドラインなどのルールを知ることは本当に大切だと思います。
特にSNSでは匿名かつ様々な人と知り合える分トラブルにあう確率も高いとは思いますが、法律やガイドラインなどのルールは心強い味方だと思います。
今のご時世、さまざまな新しいエンターテイメントの楽しさが広がっていますが、こういった法律の知識、そしてガイドラインの大切さなども同時に広く浸透されて欲しいと思います。
そして知識も大切ですが、自分の行為に対しての想像力も大切だと思いました。
私は法律に対して明るくはないですが、これらの本に書かれている権利の侵害の例に関しては、そりゃやったら駄目だろう…と思うことが多かったです。
法律の知識がなくても、無断で他の方の作ったキャラクターの商品を販売して、利益を出しても良いかどうかというのは、想像力があればある程度推測も出来るかな?と思います。
法律やガイドライン、そしてモラルを守りながら楽しむことは、自分だけではなく、他者の楽しみを守る事にも繋がると思います。
私も自分のオタ活について見直すきっかけになりました。
多分ほとんどのオタクはこれを読んで色々考えるきっかけになるかなと思います。
ルールを守ってみんなで楽しくオタ活しよう!!!