スロダメフルコンしました!面白かったです!!
先行発売で当日に無事届き、プレイしてました。ありがたい。
スロダメが性癖に突き刺さりはしなかったが、楽しめたって人の感想なので辛口なところもあります。
暴力耐性のない人と極端に低いスペックのPCでしかプレイ出来ない人以外には是非プレイしてみてほしい。
ギリギリのスペックでプレイしていると、プレイ中に結構落ちることが多いようです。私はゲーミングPCのエントリーくらいのスペックなので、落ちることはなかったのですが、購入前に体験版をプレイした方が良いと思います。
TLみてると落ちている人そこそこ見かけるので、PCのスペック把握していない人は要確認だと思います。ここだけは本当に気を付けた方がいいかも。
まあまあのスペック求めているだけあり、演出に気合入っているので、そこは期待しても良いかな~と思います。
シナリオとシステムが人を選ぶかと思いますし、私もここは辛口評価ではあるのですが、それを踏まえてもプレイして良かったです。
グラフィックやサウンドの演出面はADVの中でもかなり良かったと思います。
私は演出とトワと藤枝の中の人目当てでプレイしたので、大満足。
20XX年。日本。
深刻な不況を打破するために、
日本の一大カジノ・リゾートとして開発された
特別行政区「新神海(しんこうみ)」。かつて東京臨海副都心13号地に属していたその地は
事実上、カジノの民間運営業者である
「鷹郷組(たかさとぐみ)」が統治する国のような存在となっており、
不況の中においても一定の繁栄を保っていた。
人々は一攫千金を夢見て、あるいは鬱屈した気持ちを晴らしに
新神海へ集まった。
有象無象をも受け入れる街の治安は乱れ、そこかしこに退廃の影が漂い、
犯罪が多発していた。そんな街に住む主人公トワは、
知り合いの医師タクの病院に居候しつつ、
明日のことなど考えない、自堕落で刹那的な日々を送っていた。トワにはある趣味があった。
それは「人の欲望を描くこと」。
人の心の奥底に押し込められた爆発寸前の欲望をモチーフにして
油彩画を制作する。
欲望を自分にぶつけさせて、その体験を筆に乗せるのだ。
作家としての名は「euphoria」。
欲望を叶えた結果、自分と相手がたとえ瀕死の重傷を負ったとしても構わない。
それが、相手にとっての「幸せ」なのだから……。
【シナリオ・システム】
藤枝ルートとそれ以外で評価がかなり分かれてしまう。
レイとタクは丁寧なんですが、盛り上がりが少なく、少し単調に感じました。
斑目は暴力描写多めで淡々と進み人を選ぶかもという感じ。
特に斑目さんは人を選ぶと思います。結構クセのあるルートなので…でもハマる人はハマるだろうな、という感じ。
この3人の展開は手堅く丁寧に無難にまとまっている印象で、単調に感じてしまいました。
正直この3人のルートを楽しめたか?って聞かれると微妙です。あと私はこの3人の展開が性癖にあまり突き刺さらなかったというのもあるかも。
突き刺さった人たちは結構楽しそうだったので、私の好みが合わなかったってことなんだろうな。
でも性癖にささらなくてもフルコンしたくらい面白かったので、それってすごいなって思う。スロダメのクオリティが。
暴力描写は年齢制限かかるだけあるな~という感じですが、まあ苦手なら読み飛ばしても良いかなっていう塩梅かと思います。
ただ、今までのブランドのシナリオからするとかなりしっかりしてきた方らしいです。
キラルはスロダメが初めてなんですが、全体的にシナリオが期待値より高いって言ってる方が多い印象です。
それだけに、藤枝ルートが思っていたより良くてびっくりしました。正直もう斑目あたりで、あんまり期待していなかったのでw
自分にはシナリオ合わないなーからの藤枝ルート最高じゃん!!という。
ただ藤枝ルートに真相とか色々なもの詰め込みすぎだろ!という感じではあります。匂わされるようなものはありますが、ほとんど明らかになるのは藤枝ルート。
藤枝ルート以外では、真相全然明かされずに攻略対象の事情がメインとなるため、藤枝ルートが体感それ以外のルートの2倍くらいのボリュームに感じました。質量がすごい。
全体的に丁寧なつくりで、考察しがいも結構あったりします。
私は萌えは正直あんまりなくて…ただこれは好みもあると思うんですよね。
萌えてはいないが感動したし、丁寧に作りこまれていたので、そこを堪能しました。
フルコンまで30h程度。でも結構斑目さん流し読みしているので、このプレイ時間は最低限という感じはします。
推しはトワで推しカプは藤トワかなぁ。
FD出そうな余韻もありつつ、本編で綺麗にまとまっているのが良かったです。
あと誤字脱字なかった気がします!すごい!!!!あったとしても目立たなかったです。これはすごい。
システムは良い機能もあればプレイのモチベーション低下に繋がるものもありました。
タイトル画面がシナリオの進行具合で変化するのですが、面白かったです。スクショ撮れば良かった。
セーブなどのショートカットキーがあるのは便利でした。UIもオシャレで良かった。
回想はサブキャラへのユーフォリアと、攻略対象のエロシーンとEDしかないので、それ以外も欲しかったかな。シナリオのボリュームに対して物足りなく感じてしまいました。
あとCGの差分表記やEDリスト、ボイスセーブが欲しかった。サブキャラの回想は入っているのに、そこないんだ!?って思った。
フルコンするには攻略みた方が良いだろうな~という感じ。EDリストは作ってあげてよぉ!!
みんなフルコンするのに、何が足りないのか分からずに諦めている人が多い印象なので、EDリスト作ってあげて、っていう気持ちがあります。
音楽再生機能、一覧の文字小さいの、わりとどうでもいいっちゃいいんですが気になる。
EDクリア後の小話も、本当に短いおまけで、もうちょっとボリューム欲しかったですwでもOPいつでも見れるのは嬉しい。
システムのバランス、ちょっとぐちゃぐちゃに感じてしまいました。オシャレだし良い機能もあるけど、ボブゲとしてあった方が良い機能がわりとないな~っていう感じです。
ED分岐で重要な心理パートは攻略記事閲覧推奨という感じ。全部を攻略なしでフルコンしようとしたら、メモとったり、結構丁寧さが求められます。
私の場合は、最初の方や藤枝ルートでの心理パートは楽しめましたが、ほとんどは駆け引きとか楽しむ余裕もなく、よく分からんけどゲームオーバーみたいな展開が多く、ダレてしまいました。
あと心理パートの対象者が私はあまり好みではないというのが大きいのかも。
何回かしくじると難易度調整の救済処置がありますが、それに辿り着くまでがすでに辛い。
探索パートや心理パート、カットインといい、自分にはテンポが遅く感じてしまう。
探索パートとか1か所しか行き先がない場合、探索パートにする必要あるか?って感じでした。テンポ!!!!
探索パートは難しいとかではなく、煩雑に感じてしまいました。
ただ、心理パートや探索パート楽しい!!って人もいたので、これも好みが結構分かれやすい要素なのかも。
基本的に心理パートと探索パートごとにセーブ推奨。
システムに関してはぐちゃぐちゃっていう印象が強いです。
【グラフィック・サウンド】
最高です!!!
画面演出に関して今までのボブゲにおいて群を抜いているな、と思います。ぬるぬる動いて楽しい!!
CGの枚数もクオリティも高く、その点については圧倒されました。グラフィックに関しては丁寧で隙がないというか、こんだけ充実していたらあとはもう好みの問題だよね~っていう。
ちょっとしか出ないようなキャラにもグラフィックとボイスがついているのはびっくりしました。
特に女の子たちがみんな可愛いんですよ!!こんなに女性が美しいボブゲあるか?って思ったくらい。
服装のパターンも豊富で、ギャラリー欲しいくらい。トワのお着換えが結構楽しかったです。
正直グラフィック演出がここまで高くなければ、途中で挫折していたな、って思うくらい良かった。すみません、それほどシナリオが自分には合わなくて…
何か一つ突出して良い箇所があると、それ目当てでプレイ出来るんだな、っていう新しい体験でした。凄いなスロダメは。
こういったジャンルのゲームでビジュアルは非常に重要なんだな、って改めて再認識したというか。
背景や食べ物の描写も綺麗で、気合が伝わってきて良かった。本当に細かいところまで丁寧。
ただ、画面にある演出が頻繁にされるのですが、それを結構演出ではなくバグだと思って心配している人もいたので、 そこはどうなんだろうなーとは思いました。ちょっと紛らわしい感じはします。
推奨スペックに対して、自機のスペックの低さを気にしながらプレイしている人がわりといらっしゃった印象なので、あの演出はバグと思われる可能性が高いだろうと思います。
サウンドもEDごとに用意されているし、私はOPのilが一番好きです。ジャズ調の曲が好きなので、スロダメには意外でしたがお気に入りです。
バニラみたいな歌も良いし、ニュースの音声が場面ごとにちゃんと異なっていたり、音の細かい演出も良かった。テキスト外でため息とか息吐くボイス入ってるんですよ!
この気合の入れようだとそのうちサントラ出る気もしますが、今のところilのフルが聞けて、歌詞も確認可能なのは初回生産限定盤なので、OP気に入った人はこちらの購入がおすすめです。
こういう展開があるので、発売直後にプレイすることの大切さを実感します。
ここからネタバレキャラ感想です
個別の感想はこちら。
快楽を求めて自堕落に生きているトワ。最終的に幸せになってほしいと応援したくなる主人公になるとは。
トワのことを好きになれるかがプレイ前は心配でしたが今では好きです。まあルートにもよっちゃうんですが。
トワの自堕落さには理由があって、痛みを快楽に感じる、というのもトワなりに自覚がなくとも必死に生きようとしたのかな、と思うと切ない。
身体的にひどい目にあいすぎて、死なないか心配するほど。まあ本人が望んでいるのが半数くらいなのですが。
トワは顔も良いし口も回るし、観察力もあって機転もきくタイプの主人公で、実は高スペックなんだよな。絵も上手いし。
レイとタクルートでは、自堕落なところもあるけど2人に情が芽生えて寄り添って生きていくっていう、トワの抱えているものの根本的な解決はなく、トワの大きな変化はないけれど、トワなりに情が芽生えた結末で、プレイ前のイメージとぴったり。
このルートではトワは過去とけじめをつけていないけど、レイもタクも過去とけじめをつけているんですよね。自分の過去と向き合うことの大切さをこの2人のルートで暗に示されていた気もします。
斑目ルートでは、過去やしがらみをふりきり、斑目と本能を重視して2人きりで生きていくっていう、一つの生き方としてはアリだけど、メイのことを想うと切ない生き方ではある。ただ、こういう生き方をしてもいいっていうルートがあったのが私としては好印象です。斑目さんのことは正直宇宙人くらいに思ってますがw
藤枝ルートでは、過去を受け入れて人としての成長をするトワが見られて、感動してしまった。メイの気持ちが一番報われたルートですかね。あと藤枝も他ルートでは真相に辿り着けそうにないので、彼が大いに報われたルートでもありますね。
プレイ前からトワは自堕落に生きたままなのか、変化するのか、どちらに転ぶのか気になっていたんですが、まあゲームなのでどちらも表現されていますね。
斑目ルートと藤枝ルートは対照的ですね。ゲームならではの表現で好きです。
トワが精神的に一番苦しみ成長するのが藤枝ルートですが、今まで理不尽な目にあっても、ユーフォリアで死者が出てしまっても、淡々としていたトワが、自分の過去を知ることで自殺を試むほど苦しんで、それでも生きようと成長した姿には感動しました。藤枝の説得も良かったです。
登場人物の中で一番好きなのはトワかもしれません。まあ正確には藤枝ルートのトワですが。
フルコン後のクロッキーの藤枝と摩耶さんの項目は必読。
サブキャラだとレイの友人であるホナミ、ジュンコ、アラタがいい味だしていました。
レイルートはこの3人の明るさもあって、そこまで暗くならずに楽しめて良かったです。レイとの友情系の展開はスロダメにおいて健全すぎる展開で驚いたくらい。
特にアラタ好みです。アラタ良い。
ルーストの店長は最後まで謎の存在だった。多分登場人物たちの中でも狂っている部類なんでしょうが、トワやルーストのメンバーも見守ってくれていて良かった。
ユーフォリアの対象たちは、まあ酷い目にあっちゃうだろうな~っていう感じの人たち。浅倉はちょっとかわいそうですが、理性を働かせ欲望と上手く折り合いをつけることの大切さを見せつけられましたね!!
小太郎とマユ、エイジは意外性もあって面白かったです。主に斑目ルートで活躍しますが、狂人よりの価値観がスロダメらしさが出ていて良かったです。
小太郎とマユの個別EDがあったのには驚きました。真相を踏まえると痛々しさが増すのですが、エイジとのEDがあったら精神的な痛々しさが表現されそう。
榊と遠野は思っていたより小物だったな。榊はレイルートの時からなにか腹に一物ありそうだと思っていたら、藤枝ルートでやっぱりな~って感じ。遠野は、ちょっと出番の多いチンピラみたいな印象ですw
五十嵐はこの殺伐とした世界観での癒し枠で、出番が少ないのがもったいなく感じたくらいです。五十嵐が組長になる展開も読んでみたかったですw
斑目ルートで語られた加賀さんが、思っていたよりシナリオに関わってこなかったな。トワと腹違いの兄っていう結構美味しいポジションなのに、斑目ルートでちょっと語られたくらいで終わるのが残念でした。しかも真相とは全然関わっていなかったしw
有村さんや喫茶店の店長等、本筋への関わりが薄いキャラたちも良い味だしていました。サブキャラが豊富すぎてビビりました。企業の力を感じる。
というかイナダは一体何だったんだ、ブランドにいるお遊びキャラ的な?よく分からなかったです。
正直キャラ萌えやシチュ萌えしたか?って言われるとまあちょっとは…って感じです。
どちらかというと、トワくんの成長ぶりに感動した。
ボブゲとしてはあんまり楽しめていない感触ですが、トワくん成長物語として楽しんだというか。藤トワは萌えというか感動です。
ブランドの特徴も踏まえて、あんまりシナリオに力を入れていない傾向なのは覚悟していたので、藤枝ルートは良い意味で意外でした。
ただレイの戦いとか斑目の襲撃とか、結構大事なところで少年ジャンプみたいな展開になったのはびっくりした。
声優さんたちも、みんなキャラに合っていて演技で変な違和感ある人はいなかったかな。息の表現も上手くてボイス面は大満足です。
他作品の話ですみませんが、キャラが混同するほどではないものの、トワは東京24区の闇堕ちしたタイガ、って感じでちょっと面白かったです。
藤枝の演技がどうなのか一番気になっていたのですが良かったです。特にトワの自殺を止めるシーンが一番好きです。
ライナーノーツ見ましたが、グラフィックデザイナーの多さと、わりとみんな心理パート難しい、って言ってるのと、コロナの影響もあって苦労した〜って言ってるのが印象的。
制作現場はリモートワークなど対応するの大変だろうな。お疲れ様です。
素敵なイラストや設定を見れたので大満足でした。
私はトワと藤枝の中の人と演出目当てで購入したので、そういう意味では満足です!
まあ、シナリオとシステムは賛否両論あるかなーという感じ。
シナリオは好みもあるし、このブランドの傾向として暴力描写が多いとか、そういうのはまだ分かるんですが、システムはもうちょっとどうにかならなかったのかと思ってはしまいます。
心理パートにまあまあ期待していただけあって、ちょっと辛かったですww
これからもスロダメは様々な展開がされそうなので、動向を見ていきたいところです。
技術力の高さを感じるボブゲでした。あと意外と感動要素が高かった。
文句も言いましたが、なんだかんだ楽しかったです!!!