東京24区、お値段の元をとれるくらいには多分楽しみましたね。
フルプライスでビビってましたが、自分には趣向のあうゲームだったので良かったです。(政治的思想はもちろん別に考えておいて)
メインシナリオの軸がしっかりした政治シナリオだったのと、BL面でも丁寧なやり取りの描写だったのが好みに合っていました。
シナリオの交通事故が起きずに、展開のために発生しがちな違和感のあるコミュニケーションのすれ違いも発生せず、ストレスなくゲームを楽しめたのが良かったです。
まあ、ゲームとしてシステムあたりは気になるところもあったのでそれも含めて書いていきます。
以前にも感想ぽいの書いているけど、また感想書きたくなったので書きました。
・シナリオ
駆け引きがっつり骨太ストーリーで大満足です！
共通が少なくて個別がほとんどですね。
攻略対象によっては、ルートも大きく変化があるので、かなりのボリュームだったかと思います。
私はボイス結構飛ばしたりする人間ですが、それでも20時間はかかりました。
多分、ちゃんとボイス聞いたりすると40とかいきそうですね。多分。
タイガの人間ルートに関しては少々展開が強引な面が目立ちましたが、おおむね引っかかる矛盾点もなかったかと思います。
真相を知ってから周回すると結構新たに気づいた点があったので、周回が楽しいですね。
主人公が国会議員なだけあって、結婚、人種差別、日本の政治について等、テーマはシリアスで、BLより政治してる。
例えば結婚だと、結婚して幸せになった夫婦、破綻した夫婦など様々な夫婦像が描かれていて、良い悪いだけで切り分けることって出来なくて、なんという
色々考えさせられるような展開だったと思います。
絶対悪が出ないようなシナリオを意識されていたらしいので、納得です。
エンドは、GOODとBADではっきり分かれており、BADは結構悲惨なので怖くて見れていませんw
私は肉体的に酷い目にあうのは耐性あるんですが、社会的に酷い目に合うのに耐性がないタイプなので…
レビューするにあたってちょっとは見たのですが、遊馬のBADが特に怖くて見れないです。あーこわいよこの作品のBAD。
初回は選択肢の分岐の意味が分からなかったりするのですが、周回するとだんだん選択肢の意味が分かってきて、楽勝になります。
例えばタイガルートでは結構BADに進みやすいかと思いますが、真相ルート後だと何故BADになったか察することが出来るので、そこも面白かったです。
シナリオの好みとしては、タイガ(人間)≧白洲(事件解明)≧遊馬>真相>タイガ(犬)=白洲(マウンティング)という感じ。
ただどのルートなくしても成り立たなかったと思うので、基本全部好きですし楽しめました。
このルート要らないなーと思うのがなくて良かったです。
ボブゲではありますが、BL要素以外のシナリオも面白かったです。
ただ政治思想に関しては真に受けすぎずに、キャラの言うことは参考程度に、気になったら自分で調べましょう。
・キャラクター
みんな自分なりの信念が感じられて、好感がもてました。
一見悪い人にみえても良い面もあるしその逆もしかり、ということで人間の多面性が描かれていたように思えます。
主人公たちが頭の良い大人のため、恋愛シナリオあるあるな報連相不足によるすれ違いなどが発生せず、BADに進むのもきちんと展開が描かれているため、ストレスフリーでした。
遊馬と白洲都知事、三条総理の声優さんたちの演技がベテラン感が出ていて、声優に詳しくない私でも売れっ子だろという雰囲気を感じました。
キャラクター的にも出しやすかったのかもしれませんが、上記三名の演技が印象的です。
攻略対象の好みとしては、タイガ>遊馬>>白洲さん>>蓼丸ですが、みんな基本好きで愛着が沸けて良かったです。
主人公の其扇先生も好きだし、三条総理もかなりお気に入りです。
・グラフィック・サウンド・システム
ぬるぬるスチルが動くよ！
ただ、スチルに関しては話のボリュームからみると少な目だったかもしれません。
その分、立ち絵は結構豊富な印象。
あと総じて登場人物たちの年齢が分かりにくいグラフィックだなーとは思いました。良くも悪くもさっぱりしているというか？
私がグラフィックそんなにこだわりない趣向なので、この点の評価がしにくいです。
タイガのルートでは特に色々見たいスチルが多かった…！！！
あとこれは個人の好みなんですが、みんなの私服とかシンプルすぎて好みではなかったり。いやメンズファッションとか詳しくないんですけど。其扇先生はセンスがアレなのでともかく、攻略対象たちのオシャレしているところは見てみたかった。
本当に申し訳ないのですが、服装とか背景とか全体的にダサいなと思ったことを許して欲しい。
そこが作風ともう少し合ってれば良かったな〜とは思いました。
まあ日本の政治モノっぽいといえばそうなんですけど。
EDの演出はそれぞれ異なっており、全体的に使いまわしがなく特別感があって良かったです。
冒頭のムービーも凝っていて、おっ！となりますね。
動的な演出にこだわっていた印象です。令和のボブゲって感じ。
ただ、シーン切り替えでよく出てくる三点リーダーの意味がよく分からなかったです。
あれは何だったの？？？いや、本当に純粋に意味を知りたい。
サウンドだと、白洲EDで使われている好敵手が一番好きですね。
目覚めや居場所など、EDで使われている曲は聞くたびに愛着が沸いています。
他にも、使命、ラウンドアップ、消滅全否定などが好みです。
OPとEDは歌詞が欲しいので、サントラ出てほしいな～～
サントラDLのみですが、発売されてます！！！(追記)
EDリストとCG差分表示はコンプリートのために欲しかったところです。
回想も話のボリュームからみると少なく感じました。
用語集もせっかくあるのに用語自体が少ない印象でした。
せっかくあるのにあんまり見なかったですね。勿体ない。
全体的にシステムとしては物足りない印象ですが、プレイに支障はなかったです。
スキップやセーブ機能、ボイスセーブなどは過不足なかったので、システムとしては可もなく不可もなく、といったところです。
ただ、フルプライスのゲームならもうちょっとシステム頑張ってほしかったところかな～と。
あと誤字脱字が2020/7/24時点でちらほら、いまだに対応されていないところあるのは気になりました。
以下ネタバレあり 感想
この作品の主人公にふさわしい、紛うことなきリーダー素質がある光のサイコパスです。
ルートによって様々な一面をみせますが、基本的に情があるがドライで他人からの好意を躊躇なく受け取れる、というBLの受けというか攻めにありがちそうな性格(BL詳しくない)。
器がでかい、というのを通り越してなんかもうこわいくらいです。
もちろん完全無欠の人間、というわけではなく、ルートによっては窮地に陥ったり弱みが出たりもしますが、自分の頭で物事を考え行動する、とてもストレスフリーな主人公でした。
遊馬ルートでの被害者に寄り添う情の深さやタイガルートでの支配者としての強さや優しさ、白洲ルートでの政治家としての強さ、蓼丸ルートでの傲慢さ。
それぞれ同一人物にも関わらず、強調されている一面は異なる印象でしたが、其扇先生の魅力は全ルートで丁寧に描写されており、どの先生も好きになりました。
一番はタイガ人間ルートの先生でしょうか。年上としても大臣としての魅力が出ていて好きですね。
自分の変装の腕に絶対的な自信を持ちすぎ、変な柄のパンツが好きだったりとお茶目な一面も描かれており、尚更先生の狂気が目立っているように見えなくもないですが、魅力的でした。
登場人物の中ではお付き合いするのに大変な人物上位に入るかと思います。
タイガや白洲さんが付き合うまでが大変なタイプだとしたら、其扇先生は付き合うまでが出来ても継続していくのが大変そうなタイプっぽい。
家庭環境も複雑ですが、そのことに対して悩みや強い想いがあるわけでもなく、家族に対しての感情が一番淡々としていてこわい。
ドライですが慈悲深い性格の描かれ方が絶妙でした。
はちゃめちゃに良い声をしている総理です。
声優の一条さんの演技がとても良かったです。
抑揚とか言い方とか良い意味で正に狸ジジイでした。
政治部分にのみ関わってきて、BL的に全く関わってこないのが意外でしたね。
その方面の察しと理解が良すぎてこわかったけどな！！！
絶対総理とどうにかなるEDあるだろうと思っていたらまさかなかった。
大延さんとの関係が気になるところです。
東京24区、クルビの遊馬のBADENDのSSをきっかけに体験版をプレイして購入しましたが、面白くて良かったです。
初めて特典目当てのソフトの複数買いをしました。
推しが複数いるの大変だな！！？
初めて特典商法に対して色々な想いを馳せました。これはえげつない。
言動の端々からプレイヤーの想像力を掻き立てられる箇所も結構あったりして、楽しかったです。タイガの過去とか。辛いやつですが。
18禁作品ならではのシナリオで楽しかったですね。
全年齢にするにはちょっと難しいシナリオかとは思う。
公式からボイスドラマCDなどの展開があるので、それを楽しみに生きます！
ハチャメチャな内容ですが、いっぱい感想かけて楽しかったです。
あと人の感想とかみると、自分と着眼点が違っていて楽しいですね。
そんなの気づかなかったwということ結構あります。勉強になる。
東京24区、今後の展開が続くことを応援しています！
みんな、ドラマＣＤでもわりと大変な目にあってるの笑った
