夏が近づくとこのゲームが懐かしくなります。
登場人物たちはみんな良い面も悪い面も含めて人間味があって、好きでした。
このゲームをお菓子に例えると、すっぱくてちょっと苦いレモンケーキのような感じ？
爽やかそうにみえて、すっぱくてちょっと苦みがあって、人を選ぶけど美味しい感じ。
ルートが分かれても全体的な雰囲気は統一されているので、作りこまれた世界観を満喫出来ました。
OP歌が好きで今でも聞いています。
大分前のプレイなのでちょっとおぼろげです。ごめん。
でも、私としては唯一無二の個性を放つ名作ですね。
好みは分かれると思いますが、心に残る作品だと思います。
以下重点的なネタバレはありませんが、作品の雰囲気などにふれてます
・シナリオ
主人公のハルに好きな人ができて、情を交わして、幸せな瞬間が確かにあったお話。
そういうことが尊いな～ってしんみりしつつも感動しました。
周回するごとにハルの事情が明かされていくのが面白かったです。
ボブゲとしてはシナリオを短く感じましたが、全体的にずっしりしたシナリオなので、これくらいで丁度良く感じました。
びっくりするほど、ご都合主義はないです。
良くも悪くも現実的に話が展開していきます。
非情な現実味のある展開のなかで、尚更ハルがこの夏休みで得たものの尊さが強調されたように感じました。
私はちょっと前向きになれて好きなんですが、精神に余裕のある時にプレイした方が良いかもしれないですね。
・キャラクター
登場人物たちの設定はサブキャラも含めて入念に作りこまれています。
関わるサブキャラたちもみんな人間味があり、サブキャラだけで終わるには勿体ないほどのキャラクター性でした。
他のゲームだったら、メイン級では？と思うほど作りこまれているように感じます。
みんな善人とも悪人とも言い切れない人間味がありますね。
私は一番主人公のハルが好きですが、少しでも幸せになってくれ…と祈るような気持ちに。
ハルの頭が良く、今を楽しむ前向きな姿勢が好きですね。
・システム
ちょっと独特な選択肢が出てくるが、丁寧に作りこまれたシステムが特徴的。
フルコン後のおまけCGやスタッフコメント、回想シーンも多めで立ち絵の差分を閲覧出来たりと、正直ボブゲのシステムはみんなこのレベルになってほしいと思うほど出来が良い。
ボブゲ歴は浅めですが、システムは今までプレイしたADVの中でも上位の出来かと感じます。
・グラフィック
体毛のON/OFFが出来たりCGの差分がえげつなく作りこまれている、グラフィックの細やかな丁寧さを感じる作品です。
差分含めて3000ちょいくらいですね。
情熱というか執念というかとりあえずこだわりはすごく感じます。
細かすぎてすごい！！！と思う。いや本当に
かなり振り切った作りのボブゲのため、人を選びそうですが名作だと思います。
攻略対象が好みじゃなくても、ヒロシ→ハル→マキ→おっさんでフルコンがおすすめです。
ルートごとに恋愛を楽しむ、というよりはNO,THANK YOU!!!という作品の世界観を思いっきり味わってほしい。
